本記事では、U-POWER（ユーパワー）の「GREENホーム」について解説します。「U-POWERのプランの特徴は？」と気になっている方はチェックしてみてくださいね。

更新日

2023年11月9日

U-POWER（ユーパワー）とは

U-POWER（ユーパワー）の基本情報

U-POWER（ユーパワー）は、株式会社USEN-NEXT HOLDINGSのグループ企業として2021年に設立された、株式会社U-POWERが運営する新電力です。小売電力事業には2022年から参入、再生可能エネルギーの普及を掲げた「U-POWER」のブランドで電気を販売しています。

供給エリア	北海道電力エリア・東北電力エリア・東京電力エリア・中部電力エリア・北陸電力エリア・関西電力エリア・中国電力エリア・四国電力エリア・九州電力エリア
電気ガスセット割	なし
オール電化住宅向けプラン	なし
調整費用の種類	市場調整額 ※日本卸電力取引所の市場価格と連動
契約手数料	なし
解約金	あり
クレジットカード	利用可能
ポイント還元	なし
運営する電力会社	株式会社U-POWER

U-POWER（ユーパワー）の電気料金プランの種類

U-POWER（ユーパワー）の電気料金プランには、次の種類があります。

GREENホームプラン10

一般家庭向け。非化石証書の活用により、実質的に再生可能エネルギー10％の電気が利用できるプラン。

GREENホームプラン50

一般家庭向け。非化石証書の活用により、実質的に再生可能エネルギー50％の電気が利用できるプラン。

GREENホームプラン100

一般家庭向け。非化石証書の活用により、実質的に再生可能エネルギー100％の電気が利用できるプラン。

U-POWER（ユーパワー）の電気料金の算定方法

U-POWER（ユーパワー）の電気料金は、次の方法で算定されます。

• 基本料金（最低料金）＋電力量料金＋非化石証書費＋市場調整額＋再生可能エネルギー発電促進賦課金

また、独自の燃料費調整額にあたる市場調整額の内訳は次のようになっており、日本卸電力取引所（JEPX）の平均額をもとに算出されます。

• 市場調整額＝（平均市場価格-基準市場価格）×市場係数×使用電力量

U-POWER（ユーパワー）の非化石証書費とは？

U-POWER（ユーパワー）の電気料金の内訳には、「非化石証書費」が含まれています。非化石証書とは、太陽光発電などの非化石電源によって作られた電気から、環境価値を証書化したもの。「GREENホーム」では実質的な再生可能エネルギーの比率に応じて、異なる非化石証書費が設定されています。

プラン	非化石証書費
GREENホーム10	0円00銭/kWh
GREENホーム50	0円58銭/kWh
GREENホーム100	550円00銭/月

国内最大級の電気・ガス比較サイト「エネチェンジ」では、再生可能エネルギーの電気を取り入れている電力会社を厳選してご紹介。お得なキャンペーンを実施している電力会社もあるので、チェックしてみてくださいね。

U-POWER（ユーパワー）のメリット・デメリット

ここでは、U-POWER（ユーパワー）のメリットやデメリットについてご紹介します。

U-POWER（ユーパワー）のメリット

U-POWER（ユーパワー）のメリットには、次のようなものがあります。

メリット1）環境に配慮した電気が利用できる

U-POWER（ユーパワー）の電気料金プラン「GREENホーム」では、再生可能エネルギー指定の非化石証書の活用により、環境に配慮した電気が利用できます。プランごとに10％・50％・100％と、再生可能エネルギーの比率を選べるのもメリット。

また、U-POWERは環境問題への取り組みとして、一般財団法人C.W.ニコル・アファンの森財団の森林保護活動を支援しています。オフィシャルスポンサー契約も締結しており、U-POWERの契約者も森林保護活動に参加できるような仕組みを構築するとしています。

メリット2）301kWh～の電力量料金単価が割安な設定

U-POWER（ユーパワー）「GREENホーム」と、東京電力エナジーパートナー（以下、東京電力EP）「スタンダードS」を比較してみます。

区分		単位	U-POWER「GREENホーム10」東京電力エリア料金（消費税率10％）	東京電力EP「スタンダードS」料金（消費税率10％）
基本料金	10A	1契約	295円24銭	295円24銭
	15A		442円86銭	442円86銭
	20A		590円48銭	590円48銭
	30A		885円72銭	885円72銭
	40A		1180円96銭	1180円96銭
	50A		1476円20銭	1476円20銭
	60A		1771円44銭	1771円44銭
電力量料金	～120kWh	1kWh	30円00銭	30円00銭
	121kWh〜300kWh		36円60銭	36円60銭
	301kWh〜		30円51銭	40円69銭

基本料金は同額に設定。また、301kWh以上の電力量料金はU-POWER「GREENホーム」のほうが割安に設定されています。このため、家族世帯など電気を多く使う家庭では、電気代の節約に繋げられます。

なお、300kWhまでの電力量料金単価については旧一般電気事業者の従量電灯と同額に設定されているため、電気使用量が少ない家庭では節約効果を実感しにくいというデメリットがあります。
「旧一般電気事業者の従量電灯」とは、北海道電力・東北電力・東京電力エナジーパートナー・中部電力ミライズ・北陸電力・九州電力の「従量電灯B/C」、関西電力・中国電力・四国電力の「従量電灯A/B」を指しています。

U-POWER（ユーパワー）のデメリット

U-POWER（ユーパワー）のデメリットには、次のようなものがあります。

デメリット1）電気料金プランの選択肢が少ない

U-POWER（ユーパワー）「GREENホーム」は再生可能エネルギーの比率によって3つに分かれていますが、基本料金・電力量料金はすべて同額に設定されています。非化石証書費は異なりますが、プランの種類としては実質的に1種類のみとなっており、この点をデメリットに数える人もいるかもしれません。

デメリット2）セットプランがない

U-POWER（ユーパワー）は、ガスやインターネット回線などとのセットプラン・セット割引を提供していません。セット割引が必ずしも安いとは限りませんが、現在別の電力会社でセット割引を利用している人は、U-POWERへ切り替えることでかえって電気代が高くなってしまう可能性があります。

デメリット3）解約金がある

U-POWER（ユーパワー）では最低利用期間が設定されており、料金適用開始の日から起算して1年間を経過するまでに解約した場合、解約違約金として3,000円（非課税）がかかります。

【エリア別】高い？U-POWER（ユーパワー）の料金表

ここではU-POWER（ユーパワー）の電気料金について、エリア別に料金表をご紹介します。

U-POWER（ユーパワー）の契約方法

U-POWER（ユーパワー）は次の流れで契約をします。現在契約中の電力会社に解約の連絡は不要。また、事務手数料など初期費用もかからず、工事なども発生しません。

Step1.契約に必要な情報を用意する

供給地点特定番号や支払いに使用するクレジットカード・口座番号などの情報を用意します。

Step2.Webで手続きをする

U-POWERは、Webで申し込みをします。検針表または現在契約中の電力会社のマイページを見ながら手続きをするとスムーズですよ。重要事項説明書や約款の内容も念入りに確認しましょう。

Step3.使用開始日の確認をする

Webでの手続きが終われば、あとは待つだけ。申し込み完了後に切り替え日のお知らせが届くので、必ず確認をしてください。

【FAQ】U-POWER（ユーパワー）のよくある質問

この章では、U-POWER（ユーパワー）にまつわる不安や疑問をよくある質問としてFAQ方式で解説します。

Q1）U-POWER（ユーパワー）に切り替えると停電が増えるって本当？

U-POWER（ユーパワー）に切り替えたからといって、停電が増えたり、電気の質が変わったりはしません。

U-POWERに切り替えた後も、電線や電柱などの送電網の保守管理はこれまで通り、一般送配電事業者が行うからです。

Q2）ポイントは貯まりますか？

U-POWER（ユーパワー）の電気料金プランでは、楽天ポイント・Tポイント・Pontaポイント・dポイントといったポイントは貯まりません。

Q3）賃貸住宅でも新電力に切り替えられる？

賃貸住宅にお住まいの場合でも、新電力に切り替えられます。ただし建物全体が高圧一括受電契約をしている場合は切り替えられないので注意。高圧一括受電契約かわからない方は、管理会社に確認してみましょう。

Q4）U-POWER（ユーパワー）に切り替えるのに電気工事は必要？

U-POWER（ユーパワー）に切り替える際、工事の必要はありません。ただし、現在設置されている電力メーターがスマートメーターでない場合、新たにスマートメーターの設置が必要です。一般的に設置費用は無料で、工事の立会いも原則不要です。

お住まいの住居の電力メーターがアナログタイプの場合はスマートメーターへ交換する必要がありますが、原則無料です（スマートメーターの設置に適していない住宅環境の場合、それに伴う工事が発生して追加費用を自己負担するケースもあります）。

Q5）U-POWER（ユーパワー）は急に値上げしたりしない？

一般的に料金改定をする場合は、数カ月前に通知が行われるケースが多いです。「来週から値上げ」など急な値上げを行うのではなく、契約者が切り替え検討を行う程度の期間は設けられると考えてよいでしょう。

U-POWER（ユーパワー）は、環境に配慮されたプランがメリット

U-POWER（ユーパワー）の「GREENホーム」は、環境に配慮した電気をプランごとに異なる再生可能エネルギー比率で利用できるのがメリット。

電気・ガス比較サイト「エネチェンジ」では、郵便番号などの情報を入力するだけであなたにぴったりの電力会社・電気料金プランを見つけられます。お得なキャンペーンを実施している電力会社も多いので、ぜひ一度チェックしてみてくださいね。